機材紹介2フレット溝編

 フレットを指板に固定するために指板に溝を作ります。

大きい工場とかですとスケールに合わせた丸いノコギリでだーっと溝を切るのですが

家系ルシアー(リペアマン)さんちにはそんなものはございません。

ではどうするか、ノコギリです。フレットの溝をノコギリで作る人がほとんどです。

ただ、ノコギリで切る場合目検でフレットの位置に線を書きその上に溝を彫ります。

完璧な位置で溝を彫るのは難しいですし、完璧は無理です。

最近はCNCで指板を作る際に細いエンドミルでフレット溝を掘ることもあるそうです。

CNC様様ですね。あぁ欲しい。

 

そんなこんなで使っているフレットノコギリです。

スチューマックのフレットソーは日本製でアメリカから買うのはチョット気が引けたので、HOSCOのフレットソーを使っています。

フレットソー

幅は0.50mm厚の物を主に使っています。

フレット溝を掃除したり、溝を深くするときに主に使っています。

切れ味もよくサウンドハウスだと安い。

おすすめです。 

ホスコ フレットスロットクリーニングソー

こっちもHOSCOのフレット溝用のノコギリ。

ノコギリと言ってもフレット溝掃除専用、上記のフレットソーだとバインディングの付いたギターだと使えませんが、

このソーだと使えます。

右と左で刃の向きが逆になっていてネックをひっくり返さなくても作業できる親切設計

バインディングがある場合はこっちを使っています。

 

 

オルファ(OLFA) PカッターS型 204B

オルファ(OLFA) PカッターS型 204B

 

 オルファ アクリルカッター

でですね・・・フレットノコギリだけでは僕はフレット溝の掃除は完璧には難しいと思っています。

僕が使っているのとは違うアクリルカッターなんですが、物はほぼ一緒。

アクリルカッターでフレット溝を掃除するのは有名な方法なんですが、

買った状態だと少し刃が厚いんです。

なので、僕は普通のアクリルカッターの刃をサンダーで削って薄くして使っています。

簡単な加工ですが、サンダーがないと厳しい加工かもしれません。

でもその使い心地はとてもよろしいです。

削らないで無理やり入れて掃除するとフレット溝が広がりますし、指板がめくれ上がったりするのでおすすめしません。

 

 

コニシ ボンド アロンアルフア プロ用No.1 20g #30145

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ボンド アロンアルフア プロ用No.3 20g #32045

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 アロンアルファ瞬間接着剤プロ用

瞬着はだいじだいじ。

瞬着を使わない様に作業しなければならないが、そうも言ってられない状況もあるし、使ったほうが良い場面もあります。

そこで、コスパの良い瞬間接着剤。

普通に売っている瞬着5グラムくらいのはコスパが悪すぎる。

DIYとかしててドバっと使いたい場面なんかもありますし大容量がおすすめ。

ほんとはアルテコのプロ用のほうが蓋の構造が良くて気に入ってたんだけど廃盤になったみたい。

 

ポッカサッポロ アロマックス(コーヒー) プレミアムゴールド 170ml×30本

ポッカサッポロ アロマックス(コーヒー) プレミアムゴールド 170ml×30本

 

ポッカサッポロ アロマックス 

ここでコーヒーです。

フレット溝にコーヒーを使います。(使いません)

瞬着の紹介をしたので、それの保管方法でおすすめの方法をお伝えします。

僕もTwitterで感動した方法ですが、このアロマックスの缶瞬間接着剤の保管に完璧です。

瞬間接着剤というのはすぐにだめになります。水分であったり光であったり、

しかし!この缶を使えば湿気、光という状況をすべて排除できます。(中に乾燥剤入れる)

そう、別にアロマックスである必要はないのです。この前なんじゃ村でこの缶の別の商品も見ました。見つけたら確保して置くのをおすすめします。

瞬着は高価です。大切に保管しましょう。

 

 

フレット溝の調整、お手入れというのはとてもむずかしいものです。

僕も正直上手いとは言えません。毎回フレットを抜くときはドキドキしながら作業しています。取り返しの使いないことになってしまうのではないか、と不安がよぎります。

そのくらい大切な作業ですし、重要な部分です。

ご自分で行う際は気合を入れて、根性だして、勉強して丁寧に行いましょう。

取り返しがつかなくなったらコメントください。もしくはプロにお助けを求めましょう。

最初から完璧なものにするのは絶対に無理です。完璧を知らないから。